私たちの日常に欠かせないクッションは、腰掛けるときの心地よいサポートを提供したり、リラックスタイムのお供として大活躍。
家族全員が使うことも多く、その便利さと快適さは計り知れません。
しかし、その多用途性ゆえに、クッションは日々の生活で汚れやシミが付きやすくなっています。
洗濯の前にする表示ラベルの正しい理解
クッションはアクセサリーとしての役割だけではなく、日常生活の中において、リラックスしているときには頭や顔をクッションに預けたり、時には、枕代わりにしてうたた寝をすることもよく有ることです。
そんなクッションは、私たちの体温や汗を吸収し、湿気を帯びています。
クッションの魅力は、そのふわふわとした触感と柔らかな肌触りにあり、私たちのリラックスタイムに大きく貢献しています。
クッションを洗濯する際には、多くの人がためらいを感じることがあります。
その理由の一つは、洗濯によってクッションが元の柔らかさを失い硬くなり、使い心地が悪くなることを心配するからです。
クッションは寝具や衣服と同様に、直接肌に触れるアイテムであるため、清潔に保つことが必要です。
取り外し可能なカバーは定期的に洗濯することができますが、クッション本体も季節の変わり目を目安に3か月ごとの丸洗いをお勧めします。
ただし、中綿の素材によっては洗濯が適さない場合もあるため、注意が必要です。クッション本体を洗う前には、必ず洗濯表示を確認しましょう。
洗濯可能かどうかは中綿の素材によって異なります。
羽毛、ビーズ、低反発ウレタンなどは洗濯不可のことが多く、特にビーズは種類によって洗えるものもありますが、注意が必要です。
ポリエステルの中綿でも洗濯不可のものがありますので一概には言えませんが、布製品には洗濯表示が必ず付いていますので、クッションを洗濯する前にはその表示を確認し、適切なお手入れを心がけましょう。
洗濯機でクッションを洗う時のポイント
洗濯表示をチェックし、クッションが丸洗い可能であることが確認できたら、自宅の洗濯機で簡単に洗うことができます。
中綿の片寄りや型崩れ、毛玉の防止を考えると、手洗いが理想ですが、日常の忙しい中ではやはり洗濯機の便利性を選んでしまいます。
洗濯機でクッションを洗う際は、型崩れや擦れを防ぐために洗濯ネットの使用が効果的です。
サイズがぴったりのものを選び、クッションの中央部分を軽く糸で結ぶことで、さらに型崩れを防ぐことができます。
使用する洗剤は、衣類用の中性洗剤またはデリケート衣類用洗剤が適しており、これにより色落ちのリスクを減らし、きれいな仕上がりが期待できます。
洗濯機での洗い方ステップ
1. クッションを洗濯ネットに入れて洗濯機に置く。
2. 手洗いまたはドライコースを選択。
3. 洗剤を入れて洗濯スタート。
4. 洗濯が終わったら、一度洗濯機を停止し、クッションを取り出す。
5. 脱水前にクッションを軽く叩き、中綿の片寄りを調整。
6. 小さいクッションは脱水せず、タオルドライで水分を吸収。
7. タオルだけでは不十分な場合は脱水を短時間利用。
8. 脱水時は高速回転による詰め物の偏りを防ぐために、脱水時間を短くし、必要に応じて繰り返す。
洗濯機を使用する際には、脱水工程に特に注意してください！
高速回転が型崩れや詰め物の偏りの原因となり得るため、適切なタイミングで洗濯機を停止させ、クッションの状態を確認しながら慎重に操作することが大切です。
小さめのクッションであれば、バスタオルで挟んで軽く叩くだけで、十分に水分を取り除くことができます。
洗ったクッションの正しい干し方
洗濯後のクッションは、まず形を整えてから干し始めます。
洗濯時に気をつけたとしても、干し方が原因で、不適切な乾き方をしたり、片寄りが生じることがあるため最後まで慎重に水分を均等に抜くことが大切です。
基本は、風通しの良い日陰で平干しをすることをお勧めします。
クッションの中綿は、水分がしっかりと染み込んでいるため、完全に乾くまでには2〜3日かかることもありますので、干す日は事前に天気予報をチェックしておくと良いでしょう。
生乾きのままだと雑菌が増えやすく、不快な臭いやカビの原因となるため、しっかり乾燥させることが大切です。
置き干しのコツ
クッションを直接ハンガーや物干し棒に掛けるのではなく、平らな場所に置いて干す方法が型崩れを防ぎます。
干す場所は空気がよく通ることが大切なので、置き場所が重要です。
市販の平干し用ネットやハンガーが一番便利ですが、手持ちのすのこやワイヤーネット使っても同じ効果が得られます。
すのこはそのままクッションを乗せて干し、ワイヤーネットはハンガーに固定して吊り下げるなど、工夫次第で様々な方法があります。
どんな方法を取るにしても、クッションの両面に空気が行き渡るようにすることが重要なので、もし、風通しが悪いと感じたら、時折クッションの向きを変えて均等に乾燥させましょう。
吊るし干しのテクニック
もし置き干し用の十分なスペースが確保できない場合は、吊るし干しを選択することになります。
特に小さいクッションは、洗濯ばさみで挟んで吊るして干せますが、この際、片寄りを避けるために定期的に向きを変えることがポイントです。
枕用のハンガーを使用すると、より広い面で支えられるため、型崩れしにくくなります。
どの干し方を選ぶにしても、クッションがしっかりと完全に乾くまで気を抜かずに、丁寧にケアすることを心がけましょう。
まとめ
クッションは私たちの日常生活において欠かせないアイテムとして、ソファや椅子の快適性を高めるだけでなく、フローリングの上でのくつろぎ時間にもその価値を発揮します。
時には思わぬ食事中の食べこぼしなどで急にシミに直面することもあります。
しかし、カバーはすぐに洗濯できて便利ですが、クッション本体を洗うとなると、乾燥時間を含めてちょっと手間がかかり、面倒だなと感じることも。
ですが、洗濯機を活用すれば、手間のかかる手洗いをせずに、簡単にクッションを清潔に、ふんわりとしたクッションに蘇らせることができます。
脱水や干し方に注意を払えば、クッションは新品のような柔らかさと清潔感を取り戻します。
洗えないと諦めていたクッションがきれいになると、その喜びもひとしおです。癒やしの時間もより豊かになるでしょう。
クッションが再び輝くと、次にはソファの臭いやその他の家具のケアに目が向くかもしれません。
クッションのメンテナンスをきっかけに、家の中の清潔と快適さを求める良い機会になりそうです。
